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オリジナル小説 ボラ魂4−7

「なっ!!」

 聞こえて来た声に衝撃を受ける真子。どうやら岡崎的には真子は二人に比べて明らかに可愛さで劣るらしい。真子は恨めしさと恥ずかしさの混じった顔で、

「あのクズ〜〜……」

「あはは。格下だってよ真子」

「ふふ。らしいわね」

「ふ。さすが俺の一番弟子。解ってるじゃないか」

「あは〜。真子ドンマイ」

 茶化すように微笑む美子達。苦笑いを浮かべ真子を励ます千佳子。だが下衆3人組の会話はそこで終わらない。また教室に聞こえるほどの大声で、

「リーダー! 真木が色っぽくないのは一目瞭然だろ!」

 グサッ! っと真子の心に言葉のナイフが突き刺さる。

「そうだぜっ! さっさと決めないリーダーが悪いんだぞっ!」

「ふざけるなっ! だったら俺は柚菜さん狙いにさせてもらうっ!」

 グサッ!

「合コン参加者じゃないだろ!? 諦め悪いぞっ!」

「そうだっ! そうだっ!」

「馬鹿野郎っ! こんなゆっくり美少女と話せるチャンスに全く魅力のない真木なんかを狙うわけないだろっ!!」

 グサッ!

「ですよねー!!」

「まあそりゃあそうしょっー!!」

 グササッ!!

 ハーハッハ!! と廊下で大笑いをする岡崎達。真子は恐怖さえ覚える程のニッコリ笑顔で、

「先輩、岡崎達が入って来たらとりあえず全員目潰しますね」

「いや駄目だろ。これもボランティアなんだから堪えようぜ」

「わかりました。じゃあ足折りますね」

「じゃあって何だよ。全員骨折してる合コンなんて聞いた事ねぇよ」

「む〜。でもそれじゃあ腹の虫が治まりませんよ……」

 拗ねて低く唸る真子。千佳子は笑顔を浮かべて、

「あは〜。気にすることないよ。真子は可愛いんだから」

「ええ。ただ相手が悪かっただけよ」

「そうそう。私達の次ぐらいには可愛いよ」

「……それ、褒めてんの?」

「あはは、冗談だって」

「う〜。でも美子達の方が可愛いのも事実だし」

 唸り下を向く真子。残った女子3人はそれぞれの顔を見て、

「あは〜。確かに美子ちゃんと柚菜さんって奇麗だよね〜」

「うん。初めてみたけど水澄さんもすごく可愛いね」

「ええ。二人とも美少女って感じよね」

 お世辞なしの賛辞を述べる三人。確かに三人とも可愛い。学校内で考えてもトップクラスなのは間違いない。私が格下扱いなのも無理はないか。と真子は心の中で納得。そこで真子はふと気付き、

「あれ? そう言えばそういえば二人は初対面なんだっけ」

 そう言い美子と千佳子を交互に見る。真子の知る限りでは二人は初めて顔を見合わせたはず。だが二人とも人見知りをするタイプではなく、態度が自然過ぎて今まで気付かなかったのだ。美子と千佳子は互いを見て、

「そう言えばそうだね〜」

「私も会うのは初めてね。でも噂は聞いた事があるよ」

「噂?」

「うん。二組にありえないくらい可愛くてありえないくらいオッパイ大きい美少女がいるって」

「なんか、素直に喜べない噂だね……」

 苦笑する真子。千佳子は顔を赤らめる。隠しても隠しきれない程の

「う〜ん。そう言われるとなんだかスゴく恥ずかしいね〜……あ、そういえば私も美子ちゃんの話を聞いた事があるよ」

「そうなんだ、誰から?」

「えへへ〜、真子からだよ〜」

「え? 真子が?」

「うん。ちょっと前はよく話してくれたんだよ」

「ちょっ、ち〜こっ」

 焦った様子で会話を打ち切ろうとする真子。しかし美子はそれを遮るように意地悪な笑みを浮かべて、

「へぇ〜、それで真子は何て言ってたの?」

「え〜とね、美人だしすごい努力家で憧れるな〜。みたいな事をよく言ってたよ」

「ふ〜ん。真子って私に憧れてたんだ〜」

 ニヤニヤしながら真子を見つめる美子。マズい。完全に遊んでいる表情だ。真子は顔を真っ赤にして、

「う……ち〜こ。恥ずかしいからそういうのは本人に言わないでよっ」

「あは〜。真子照れちゃってカワイ〜」

「う〜、もう……」

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マーティー木下@web漫画家
web漫画家です。 両親が詐欺被害に遭い、全てのお金と職を失いました。 3億円分程の資産を失いました。 借金は800万円程あります。 漫画が好きです。コンビニも好きです。
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