オリジナル小説

オリジナル小説 ボラ魂4−8

モジモジしながら俯く真子。すると今まで黙っていた実が机に肘をついて指を組みながら、ものすごく貫禄ある表情で、

「お前等。世間話はその辺にしておくんだな」

「え? どうしてですか?」

「どうやら戦士達が来たようだ」

 意味が解らず思案する真子。そこでガラっと扉が開き、

「「「お待たせぇ〜〜!! ヒュ〜〜!」」」

「うおっ!」

 大声で教室(設定上はファミレス)に元気よく来店した岡崎達。3人組の事をすっかり忘れていた真子は思わず驚きの声をあげる。岡崎達は初っ端からチャラ男オーラ全開で、

「いや〜メンゴメンゴ。ごめんね〜遅れちゃって〜」

「マジすまねぇすわっ〜〜」

「すまねえしょっ〜〜」

「……」

「……」

「……」

 いきなりの疑似合コンスタートに戸惑う真子。チラリと横を見る。どうやらそれは千佳子も同じのようだ。反応に困り苦笑いを浮かべている。真子は次に美子の様子を伺う。彼女は頬杖をつきながら微笑んでいた。特に困っている様子はないが何か言葉を発する様子もない。どうやら真子がどんな演技をするか期待しているようだ。イタズラな笑みを浮かべて横目で真子をみている。いや、どうすればいいのよ。真子がそんな風に思い悩んでいると、

「おいおい真子。これはもう試練なんだぞ。ちゃんと演じろよ」

 隣から小声で忠告をする実。真子は実に顔を近づけて同じく小声で、

「いやいや先輩。そうは言ってもこんなの反応に困りますよ」

「はあ、駄目だな真子は。いいか? 美子を見てみろ」

「美子を?」

 そう言い二人で美子を見つめる。そこで横目でこちらを見ていた美子と目が合う。意図に気付いた美子は明るい声で岡崎達に向けて、

「ううん。全然待ってないよ〜。私達も今来たトコだし。ね〜?」

 そう言い再び真子達を見る。なるほど上手い。すごく自然な返答だ。真子は素直に感心。そしてそれにより千佳子も勝手が分かったらしい。ほんわかした明るい笑顔で、

「あは〜。そうそう。ほら三人とも立ってないで座りなよ〜」

「う、うん。とりあえず座りな、よ」

 なんだか二人に比べてスゴくぎこちない真子。だが岡崎達は気にせず、

「おうっ、邪魔するぜっ」

「失礼するっすわ」

「ちょり〜っす」

 ちょり〜っすってなんかムカつくよな〜。そう思いながら岡崎が座るのを眺める真子。すると不意に全員が真子を見つめはじめる。

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マーティー木下@web漫画家
web漫画家です。 両親が詐欺被害に遭い、全てのお金と職を失いました。 3億円分程の資産を失いました。 借金は800万円程あります。 漫画が好きです。コンビニも好きです。
マーティー木下

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マーティー木下の代表作 自称いけづらの浅間君が主人公の漫画です。
いけづらってなんだろ、いけづらってなに。 自称いけづらの浅間愁と周りが繰り広げるぐだぐたコメディ漫画です。 短いページ数ですので、是非気軽にお読みください。

池面ーいけづらーhttps://mkinoshita-home.com/?p=908


小説家になろうにも掲載されている、私が昔書いたライトノベルの紹介です。
オリジナル小説エンジェルゲートあらすじ

少年、増田 輝希(ますだ てるき)は天使に取り憑かれていた。
「ご主人〜」
そう可愛らしい声で彼を呼ぶのは天使のミカ。
薄桃色のショートボブの少女だった。
「増田のマスター」
その隣で不機嫌そうに呟くもうひとりの天使レミ。
小麦色の褐色肌、さらっした黒の長髪を風になびかせていた。
この二人はタイプは違えど共に整った容姿をしており、何も知らない人がみれば羨むような状況だろう。だが、当の本人輝希の顔は浮かない。彼は二人の天使を交互に見て思うのだ。
一体、なんでこんな事になってしまったのかと。

*少年と天使が織りなすラブコメディです。

2011年頃に書いた作品になります。拙い作品ですがよろしくお願い致します。


小説家になろうにも掲載されている、私が昔書いたライトノベルの紹介です。

オリジナル小説ボラ魂あらすじ

私、真木真子は努力が嫌いだ。
禄那(よしな)市立美咲(みさき)高等学校に通う一年生・真木真子(まきまこ)。
毎日をぼんやりと過ごしていた彼女の前に、
ある日突然現れた先輩・椎野実(しいのみのる)。そして彼は戸惑う真子にこう言い放つ。
「ボランティア部に入ってくれ!!」

*ボランティア部を舞台にしたラブコメ作品です。2010年頃に書いた作品になります。
データが残っていたので、せっかくなのでサイトに順次掲載していきたいと思います。
めちゃくちゃ拙いですがよろしくお願いします。

https://mkinoshita-home.com/?p=2446
https://mkinoshita-home.com/?p=2975
https://mkinoshita-home.com/?p=3088
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